プレ博2024 第3弾は「高校生がコーヒーで起業!マウンテンコーヒー×桜花学園高校の挑戦」。
珈琲博覧日2022・2023の会場で自家焙煎店やカフェに混じり、エプロン姿の高校生たちがコーヒーを淹れたり、懸命にコーヒーの説明をする姿を記憶されている方も多いのではないでしょうか。実は彼女たちが販売していたコーヒー&ドリップバッグは総合的な探究の時間で取り組む「Coffee Project」から誕生したものなのです。
名古屋市昭和区にある桜花学園高等学校には、フェアトレードコーヒーをテーマにした「Coffee Project」という授業での取り組み(総合的な探究の時間:Global Research)があります。「Coffee Project」ではコーヒー生産者を取り巻く医療や環境、女性の地位向上などさまざまな問題に挑むため、その地域の生産者が置かれた状況やコーヒーについて学びを深め、自ら商品化したフェアトレードコーヒーを販売する取り組みを2021年度から続けてきました。
そして2024年、さらなる活動の飛躍を求め、教員が代表取締役、マウンテンコーヒーの岩山隆司氏が取締役、生徒6人が執行役員であるCEOやCOOとなり株式会社MieuxX(ミューズ)として事業化。生徒らは株を購入するかたちで出資し、社員として生徒全体で商品開発やイベント運営を行っていきます。
授業の枠組みから一歩前進し事業化することで、活動資金の確保や継続的な支援活動の維持など、これまでの活動がどのように変化していくのか。起業家を育てるプログラムとしても注目される「Coffee Project」をご紹介する企画です。
こんな人におすすめ
・コーヒーの企業の興味がある
・「Coffee Project」をもっと深く知りたい
・珈琲博覧日での高校生たちの活動が気になっていた
・ふだんコーヒーに親しむ機会が少ない高校生たちが作るコーヒーに興味がある
・生産者と適正な価格で取引するフェアトレードに関心がある
・コーヒー生産国の実情を知り、私たちが何ができるのか知りたい
・高校生のプレゼンテーションを聴きたい
プレ博2024 第3弾
高校生がコーヒーで起業!マウンテンコーヒー×桜花学園高校の挑戦
フェアトレードに取り組む「Coffee Project」について語ります。
2024.9.7(土)10:00-12:00
◉参加費:2,000円(税込) ※お土産付き
※Peatixで事前申込み。お支払いは当日現金払いでお願いします。
◉定員:20名/開始30分前より受付開始
◉会場:FabCafe Nagoya
◉試飲:Coffee Projectで選んだブルンジのコーヒーを生徒たちがドリップします。
◉お土産:Coffee Projectから生まれた
『Burundi -Izuba-』ドリップバッグ
◉会場で『Burundi -Izuba-』ドリップバッグを販売します。
◉予定プログラム
1)桜花学園高等学校 国際キャリアコースと
「総合的な探究の時間」(Global Research)について
2)マウンテンコーヒー・岩山氏「Coffee Projectへの想い」
3)桜花学園高校の皆さんによるプレゼンテーション
Coffee Projectの取り組みについて
フェアトレードついて学び、ドリップバッグとして商品化するまで
ドリップバッグのネーミングやデザインに込めた想い
MieuxX(株式会社ミューズ)設立の経緯とこれからのチャレンジ
4)ゼンショーホールディングスが取り組むフェアトレードについて
コーヒープロジェクトで選んだ「ブルンジでの取り組み」
5)実際に選んだブルンジのコーヒーをドリップ&試飲
6)桜花学園高校OGからのメッセージ
MieuxX(株式会社ミューズ)
「総合的な探究の時間」(Global Research)の授業で始まったフェアトレードコーヒーの販売企画。様々なイベントへの出店を経て,本格的に事業化することになりました。これまで『コロンビアでコーヒー生産に携わる女性生産者を支援したい』『タンザニアの医療や母子健康の現状を改善したい』『ウガンダの子どもたちが安全に学校に通えるように環境整備を進めたい』という目標をもって、その地域の様子・生産者の姿を伝えながら、フェアトレードコーヒーの販売を続けてきました。これからも高校生の視点から、フェアトレードを通して実現できることにチャレンジしていきます。
https://mieuxx.base.ec
桜花学園高等学校 国際キャリアコース
桜花学園高等学校は創立120年の伝統ある女子校。歴史を積み重ねたバックグラウンドとともに、令和時代の多様性を実現するため、日々、あたらしいチャレンジをしながら、生徒の皆さんの夢の発見を応援します。
国際キャリアコースは英語とキャリア教育に重点を置くコースで、難関私立大学や海外大学進学を目指します。多彩なプログラムにより、英語力だけではなくこれからの社会で必要とされる思考力や協働力、発信力を鍛えます。
https://ohka-hs.com
マウンテンコーヒー株式会社
1967年に名古屋市で創業。名古屋市内に4店舗を展開する「CAZAN珈琲店」では、住宅街の隠れ家的な立地にありながら、誰もが気軽に美味しいコーヒーを体感していただけます。コーヒー豆へのこだわり、焙煎へのこだわり、店舗づくりへのこだわり、メニューへのこだわり…ひとつひとつのこだわりの積み重ねがお客様への想いとなり、コーヒーを通じた夢と感動につながります。
また、教育活動への参加や地域社会貢献、サスティナブルコーヒーなどコーヒーを通じた社会貢献活動にも積極的に取り組んでいます。
https://mountaincoffee.jp
株式会社ゼンショーホールディングス
「すき家」をはじめとした多くの外食チェーンやスーパーマーケット等を傘下に持ち、フード業の経営を幅広く行っています。世界から飢餓と貧困を撲滅するために、日本から「フード業世界一」を目指しています。フェアトレードによって買い入れた安全で高品質なコーヒー豆・紅茶などを、国内外3,000店舗以上のゼンショ―グループのお店で提供・販売することにより、途上国の生産者に正当な収入をもたらし、生活の向上と経済的自立を支えています。
https://www.zensho.co.jp
桜花学園高等学校 国際キャリアコースと「総合的な探究の時間」(Global Research)について
国際キャリアコース独自のGR(グローバルリサーチ)という授業では、プレゼンテーションの技術を身につけ、「キャリア甲子園」や「Coffee Project」、「SDGs探究プロジェクト」など答えのない課題に取り組み思考力を鍛えます。
コーヒーの基礎知識・フェアトレードについて学びを深める
国際キャリアコース2年でスタートする「Coffee Project」は、マウンテンコーヒー株式会社の岩山氏によるコーヒーについての講義からはじまります。コーヒー豆が生産され私たちの手元に届くまでのプロセスをはじめ、地域を大切にしながらグローバルな視点で取り組む姿に生徒たちは何を感じ取り、どのように形にしていくのか楽しみになる講義です。
ゼンショーフェアトレードの取り組み【ブルンジ】
ゼンショーホールディングスは、アジア、中南米、アフリカにある計20ヶ国で直接提携型フェアトレードに取り組んでいます。ブルンジの女性生産者組合とは2012年からフェアトレードの取り組みを開始。現地では社会開発資金を使用し、紛争未亡人の女性生産者を中心に、ラジオを備え付けたソーラーパネルキットを配布しています。現地の実情に合った支援活動と、フェアトレードによる継続的な取り組みのお話を生徒たちは真剣な眼差しで聞き入り、講義の後も活発に質問を投げかけていました。
コーヒープロジェクトから生まれたコーヒーバッグ
今年のコーヒープロジェクトは、ブルンジの人々の生活をより良くするために、ブルンジのコーヒー豆を選出。ソーラーパネルの設置を通して支援の輪を広げるため、全員でデザインを考え、パッケージが完成しました。商品名の『Izuba』はルワンダやブルンジの言葉で「太陽」。太陽の恵みを届けるという意味を込めて名付けました。
プレ博では生徒たちが選んだブルンジコーヒーを自らの手でドリップして提供。さらに、完成したドリップバッグをお土産としてお持ち帰りいただきます。