珈琲博覧日2023 𝙏𝙖𝙡𝙠 𝙎𝙝𝙤𝙬

珈琲博覧日2023インストアイベント1️⃣
▶11:00-12:30 𝙏𝙖𝙡𝙠 𝙎𝙝𝙤𝙬
海ノ向こうコーヒー×珈琲博覧日出店者【喫茶ニューポピー&FARMERS PASSION】トークショー~コーヒー生産地として注目が高まるアジアでの取り組み~

アジアを中心に世界各地の農家さんとコーヒーづくりに取り組む海ノ向こうコーヒーの舛田菜緒さんをお迎えして、アジアの生産地と関わりの深い珈琲博覧日出店者のおふたりとともに開催したトークショー。

海ノ向こうコーヒーさんは100年先も続く農業を目指す株式会社坂ノ途中の海外部門。
森林減少の改善のために訪れたラオスで、「アグロフォレストリー」の手法により、コーヒーなら森を守りながら農業ができるのではと考えたことがきっかけでした。

そんな海ノ向こうコーヒーさんの取り組みに共感し、自ら産地も訪れる喫茶ニューポピーの尾藤雅士さん。コーヒーを味覚だけで感じるのではなく、どういう人が携わったのかを大切に考えていらっしゃいます。
たとえば、海ノ向こうコーヒーさんが行った日本のロースターに出身金を募ってマイクロミルを設置したプロジェクトではコーヒーをただ買うのだけではなく、ロースターや日本の消費者との相互関係を築く機会になったといいます。
産地に想いを馳せ、コーヒー栽培に一緒に取り組む海ノ向こうコーヒーさんならではの活動に多くの共感が得られたようです。

続いて、ネパールで自社農園を持ち、コーヒー栽培に取り組むFARMERS PASSIONの池島英総さんが登壇。池島さんはネパール新聞で「ネパールで活躍する外国人10人」に選ばれたこともある人物。
池島さんがネパールでコーヒー栽培を始めたのは2008年のこと。まったく情報がないなか、人づてに情報を探し、試行錯誤しながらコーヒーづくりをはじめました。

誰もが知るネパールにある世界最高峰といえば、エベレスト(チベット語:チョモランマ)。ネパールにあるのにネパール語の名前「サガルマータ」では誰も呼ばないのです。それはコーヒーづくりの80%
が現地で行われるため、日本には情報がなかなか届かず、誰がつくっているのかわからないということと似ています。

そしてここでもまたキーワードとなったのは、コーヒーと一緒にいろいろな農産物を育てる「アグロフォレストリー」。
コーヒー畑で穫れたスパイスや果実、ハーブや蜂蜜などをコーヒーの森をまるごと味わう商品を発信することで、持続可能な森づくりを同時に支えているのです。

農業を一緒にやろうとしてくれる人にはパッションがある。日本でもコーヒー栽培する人が増えているが、そのことは生産国との関係がフェアになってくことにつながるのではないかともおっしゃっていました。池島さんの情熱あふれる語り口に皆さん、とっても惹きこまれていました。

3人がそれぞれの角度でアジアの生産地でのコーヒーを語っていただいたトークショー。もっとも印象に残るのは「アグロフォレストリー」によるコーヒーづくり。
コーヒーの森のこと、生産者のこと、私たちができることは何かを考える90分。手にした1杯のコーヒーの味わいがますます深まったのではないでしょうか。

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