プレ博第4弾「珈琲自由研究」開催レポート

コーヒーベルトを見ながらブルボン/ティピカの伝播のルートについて解説

プレ博第4弾 珈琲自由研究にご参加いただき誠にありがとうございました。
おかげさまで満席御礼!工作・クイズ・利きコーヒーと盛りだくさんな内容でお届けしました。

①切って貼って体感!コーヒーベルトづくり
②雑学チャレンジ!コーヒークイズ
③違いを知ろう!利きコーヒータイム
④コーヒーを育ててみよう!育て方のコツ
⑤何でも知りたい!コーヒー質問タイム
利きコーヒータイムでもコーヒーベルトが大活躍

①切って貼って体感!コーヒーベルトづくり
教材として使ったコーヒーベルト&利きコーヒーコースターはFabCafe Nagoya店内にあるUVプリンターとレーザーカッター加工機で作ったものです。紙の加工はとても難易度が高く、何度も試作を重ねながら、参加者の皆さまに美しく精度の高いものをお届けしたい一心で仕上げました。ご協力いただいたFabCafe Nagoyaのスタッフの皆さまには頭が下がる思いです。

まずはテーブルに置かれたコーヒーベルトと利きコースターの素材をパチンパチンと外していきます。丁寧に仕上げるコツを伝えながら、コーヒーベルトを筒状に組み立て!実はこれ上部に小さな穴が開いており、お家でモビールに加工できるのです。
仕上がったコーヒーベルトを手にいよいよ長い長いコーヒーの旅へと出発します。

国・品種・精選方法が異なる5つのコーヒーを飲み比べ

②雑学チャレンジ!コーヒークイズ
続いてはクイズを交えてコーヒーの雑学&精選方法を学ぶ時間。普段なかなか目にすることのできないコーヒーチェリーの内部を断面写真で紹介。果物ではあるものの果肉は少なく、実の中の大部分がコーヒー豆に占められていることがわかります。

そしてここからがちょっと難しいコーヒーの精選方法。コーヒーチェリーから生豆を取り出す精選にはさまざまな方法がありますが、利きコーヒーで使用するナチュラル/ウォッシュド/スマトラ式/パルプドナチュラル/アナエロビックの5種類の方法を取り上げてざっくり解説しました。

実際に東谷山フルーツパークの世界の熱帯果樹温室でコーヒーチェリーを収穫・精選した体験をもとに、クイズを交えながら精選方法を順に追いかけていきました。コーヒーを少し勉強したことのある方なら、一度は目にしたことのある水による比重選別や果肉除去。実際に行ってみるとなんと工程の多いこと‼その工程のたびに欠点豆が取り除かれ、どんどん高品質なコーヒー豆が選別されていきます。なんとなく教本で見てきたことをいざ体験してみると、発見がいっぱい!皆さんにもその驚きと感動をお伝えできたでしょうか。

③違いを知ろう!利きコーヒータイム
利きコーヒーでは国・品種・精選方法の異なる5種類のコーヒーをご用意。コーヒーがお手元に配られる間、エチオピアで生まれたアラビカ種のコーヒー豆が世界にどのように伝播していったかをコーヒーベルトを使って解説。アフリカからインドネシア、ヨーロッパまで旅したコーヒーはやがて、コーヒーベルトの国々へと広まったストーリーは実に壮大です。

いよいよ利きコーヒータイム!非常に難易度が高い問題なので、少しずつヒントを出しながら、生産国と品種・精選方法を組み合わせていきました。ほぼヒントなしで正解まで辿り着いた方、コーヒーベルトとにらめっこして悩みながら当てはめていった方、いろいろでしたが皆さん大正解!賞品としてBASE COFFEE&ラクダカフェのコーヒーバッグをプレゼントいたしました。

④コーヒーを育ててみよう!育て方のコツ
もうひとつのお土産がコーヒーの木の赤ちゃん。今年5月に蒔いたパーチメントコーヒーから育ったコーヒーの木。これから皆さんのご家庭ですくすくと成長することを願い、育て方のコツなどをお伝えしました。3年後、名古屋コーヒーが収穫できるといいですね!

⑤何でも知りたい!コーヒー質問タイム
最後は質問タイム!なごやかな雰囲気のなか、かなりマニアックな質問も飛びだし、珈琲博覧日実行委員会メンバーがそれぞれの得意分野を回答・解説しました。

花が咲いて実となり、取り出した豆がコーヒーになるまでの長い長い道のりを旅しました。私たちが手にする1杯のコーヒーには、さまざまな人の手や自然のちからが必要であることを実感していただけたでしょうか。コーヒーベルトやコーヒーの木を通して、コーヒー生産国の人々や世界を旅してきたコーヒーに想いを馳せ、より充実したコーヒーライフをお楽しみいただけることを願っております。

次回プレ博は9/16コーヒーインストラクター3級検定認定講習会
共和コーヒー店さんの日本でも数少ないコーヒー鑑定士をお招きしてお届けする講習会。珈琲博覧日プレイベント最後の企画ですので、お見逃しなく!

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