7/29 プレ博2023第3弾 フェアトレードの話をしよう


自家焙煎店やスーパーマーケットなどで販売されているコーヒー豆で時折見かける「国際フェアトレード認証ラベル(The FAIRTRADE Marks)」。「フェアトレード=公平・公正な貿易」という言葉から何となく良いものなのかなと感じていても、実際にどのような取り組みにより認証されているかはあまり知られていないかもしれません。

珈琲博覧日プレ博では認証機関であるフェアトレード ジャパン(特定非営利活動法人フェアトレード・ラベル・ジャパン)と、生豆輸入業者である株式会社ワタルから専門家をお招きし、フェアトレードのなかでもコーヒーに焦点を当てて、あらためて学ぶ機会となります。

さらに珈琲博覧日2023の出店者で「フェアトレードパートナー」に登録する自家焙煎店が、それぞれ焙煎した「フェアトレードコーヒー飲み比べセット」をお土産としてプレゼント!同じ生豆でも焙煎者によって異なる魅力が引き出されることを体験していただくとともに、お気に入りの焙煎店やフェアトレードコーヒーを扱うお店を探すきっかけにも。

実は街の小さな自家焙煎店でも楽しめるフェアトレードコーヒー。
コーヒーを知り、楽しむ選択肢のひとつとしてご紹介する企画です。

プレ博2023第3弾 フェアトレードの話をしよう
2023.7.29(土)10:00-11:30

◉参加費:3,000円(税込)※Peatixで事前申込み/お支払いは当日現金払いでお願いします。
◉定 員:20名/開始30分前より受付開始
◉会 場:FabCafe Nagoya
◉参加焙煎店(10店舗予定)のフェアトレードコーヒー(各20g)お土産付き

◉予定プログラム
1)特定非営利活動法人フェアトレード・ラベル・ジャパン + 原田さとみ
  国際フェアトレード認証ラベル (The FAIRTRADE Marks)とフェアトレードについて
2)株式会社ワタル 原料(生豆)輸入業者の立場で語るフェアトレードコーヒー
3)参加焙煎店のフェアトレードコーヒーの紹介・PRタイム
4)フェアトレードに関する質疑応答

中島佳織

認定NPO法人フェアトレード・ラベル・ジャパン シニアディレクター

大学卒業後、化学原料メーカー勤務を経て、国際協力NGOでのアフリカの難民支援やフェアトレード事業、タイ・チェンマイでのコーヒー生産者支援プロジェクトに従事。その後、ケニア・ナイロビでの日系自動車メーカー勤務を経て、帰国後、2007年フェアトレード・ラベル・ジャパン入職。14年間、同事務局長を務め、2021年4月より同シニアディレクター。グリーン購入ネットワーク理事、一般社団法人日本エシカル推進協議会アドバイザー。共著に『ソーシャル・プロダクト・マーケティング』(産業能率大学出版部)など。


松元啓太

ワタル株式会社 本社コーヒー部次長

2000年  ワタル株式会社入社
2002年~ コスタリカ共和国 コスタリカコーヒー協会ICAFEにて研修および実務
2003年~ 日本人初のスターカッパープログラムを日本人第一号として取得※
2004年~ グアテマラ共和国 コーヒー輸出業者大手フェデコカグア社へ出向勤務
2008年~ ワタル株式会社コーヒー部へ帰任 現在に至る

※Star Cupper(スターカッパー)
2000-2005年にかけてUSAID(米国国際開発局)主導による開発途上国の資金・技術援助を行う目的で実施された認証プログラム。コーヒーのスペシャリストの育成をもとに世界中のコーヒー生産国に出向き技術支援を行いコーヒー生産地の発展に寄与する活動。日本人として後にも先にも取得者は松元氏しかおらず。現在ではこのプロジェクトは行われていない。現在SCA、SCAJでも行われているQグレーダーライセンスはこのスターカッパープログラムのカッピング分野のごく一部のみを礎として作られている。 


◉フェアトレードパートナー参加店


フェアトレードとは

開発途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することにより、立場の弱い開発途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す「貿易のしくみ」をいいます。

国際フェアトレード認証ラベルとは

原料が生産されてから、輸出入、加工、製造工程を経て「フェアトレード認証製品」として完成品となるまでの各工程で、国際フェアトレードラベル機構(Fairtrade International)が定めた国際フェアトレード基準が守られている事を証明しています。

フェアトレードコーヒーとは

コーヒー生産国のほとんどは、いわゆる開発途上国といわれる国々です。コーヒー豆の買取価格は、遠く離れたニューヨークとロンドンの国際市場で決められ、時に高騰したり暴落したりと価格が激しく変動します。個々の小規模農家たちの多くは十分な利益を得られず、不安定な生活を余儀なくされてしまいます。

フェアトレードでは個々の小規模農家がまとまり生産者組合を作ることで、生産能力を高める取組みをしたり、市場と直接つながり交渉力を身につけるなど、地域社会を発展させていくことができるようになります。
また、国際フェアトレード基準では「フェアトレード最低価格」が定められており、国際市場価格がどんなに下落しても、輸入業者は「フェアトレード最低価格」以上を生産者組合に保証しなければいけません。

さらに「フェアトレードプレミアム」と呼ばれる奨励金が生産者組合に支払われ、生産者組合は自ら民主的に使途を決定して、生産技術の向上や機材の購入、または地域の小学校や病院の建設といった社会発展を実現させることが可能になります。

フェアトレード最低価格とプレミアムの保証により、生産者は安定した生活を送り、環境に無理な負荷を掛けることなく良質な作物づくりに励むことができるのです。

共催
特定非営利活動法人フェアトレード・ラベル・ジャパン
原田さとみ
株式会社ワタル
フェアトレードパートナー自家焙煎店

珈琲博覧日実行委員会
FabCafe Nagoya

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